※この記事ではネタバレがあります。
映画『かがみの孤城』を見た方の中には、以下のような疑問を抱いた人も多いのではないでしょうか。
「なぜアキ(喜多嶋先生)は、こころを覚えていたのか?」
私も、原作より先に映画を見たので、記憶を消されたはずのアキが、大人になってからこころに会った時に、知っているような雰囲気だったことに違和感を感じました。
今回は、この疑問に関して、考察していきたいと思います。
「アキ」は「こころ」のことを覚えていたのか?
映画『かがみの孤城』のラストのシーン。
初めてスクールに訪れたこころに対して、アキ(喜多嶋先生)が以下のような言葉を心の中でつぶやいていました。
「大丈夫だから、大人になって、こころ」
かがみの孤城
このセリフを聞くと、アキには、こころとお城で過ごした時の記憶が残っているように感じますよね。
でも、お城のルールで、願い事をかなえたら記憶が消えるはずだったのではないのか?
そこで原作を読んでみると、この疑問の答えが浮かび上がってきました。
そのため今回は、その答えを共有したいと思います。
【かがみの孤城】アキの記憶は残っているのか?
結論:アキの記憶は消えている
まず結論から言ってしまうと、アキ(喜多嶋先生)に、お城にいた時の記憶は残っていないと断言できます。
まーこれは、城のルールでもあるので、間違いない事実だと思われます。
ではなぜ、ラストシーン、アキ(喜多嶋先生)がこころと初対面した時、こころのことを知っている雰囲気だったのか。
第六感的なもので覚えていた
原作でアキ(喜多嶋先生)は、以下のように述べています。
けれど、昔から、胸に、一つの光景が焼き付いている。腕に強い、痛みの感触が残っている。それは、誰かに強く腕を引かれる記憶だ。
かがみの孤城
上記の言葉からもわかる通り、アキにこころたちの記憶はありません。
しかし、過去に、誰かが自分を闇から引っ張り上げ、助けてくれたということだけを覚えている。
そして、次は自分が誰かを助ける番だ。
この思いから、アキはこころに会った時に、なにか第六感のようなものが働いて「大丈夫だから、大人になって、こころ」という言葉を無意識に心の中でつぶやいたのだと思われます。
まとめ
今回はこれで以上になります。
かなり簡単に考察しましたが、原作を読む限りでは、人によって様々な考察ができそうな描写が描かれていました。
気になる方は是非、小説も読んでみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。