この記事はネタバレを含んでいます。
かがみの孤城とは?
『かがみの孤城』の概要
- 原作:辻村深月
- 監督:原恵一
- 制作:A-1 Pictures
- 出版:2017年5月
- 映画:2022年12月23日~
かがみの孤城は、『鍵のない夢を見る』で第143回直木賞を受賞した小説家・辻村深月によるファンタジーミステリー小説である。
出版は2017年5月。次の年2018年には本屋大賞を受賞。さらに2022年には劇場アニメ化もされている大人気作品だ。
物語は、とある共通点から選ばれた7人の中学生が、ある日突然光りだした鏡の中に吸い込まれ、城とオオカミさまがいる異世界に飛び込んでしまうというファンタジーものとなっている。
劇場版の監督を務めたのは『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』や『カラフル』といった作品も手掛けている世界的映画監督・原恵一。
さらに制作は、『心が叫びたがってるんだ。』や『ヲタクに恋は難しい』など、数多くの有名作品を世に送り出してきたアニメ制作会社「A-1 Pictures」が担当している。
【かがみの孤城】喜多島先生の正体とは?
喜多島先生の正体は「アキ」
まず結論から言ってしまうと、喜多嶋先生の正体は大人になった「アキ(井上晶子)」である。
本名は「喜多嶋晶子」。
かがみの孤城を出た後、中学3年生をもう一度やり直したアキは、紆余曲折を経てフリースクール『心の教室』の先生になるのだ。
こころたちの記憶はないものの、自分と同じような悩みを抱えている子供たちを救いたいと思ったのだろう。
苗字が違うのはなぜ?
こころ達が最後まで「喜多嶋先生=アキ」だと気が付けなかった理由は、当然名字が違うからである。
ではなぜ苗字が違うのか。
この部分に関しては映画では詳しく描かれてはいなかったが、小説ではその経緯が簡略的に書かれている。
喜多嶋という苗字は、アキが大学生のころに出会った、とある総合病院のケースワーカー「喜多嶋先生」の名から来ているのである。そう、アキは彼と結婚したのだ。
ちなみに、アキと喜多嶋先生が出会ったこの総合病院、実はリオンの姉・ミオ(オオカミさま)が入院していた病院でもある。
そして、ミオとアキは、実はこの病院で出会っている。
この部分に関しては映画では全カットされていたため、気になる方は是非原作を読んでいただきたい。
喜多嶋先生(アキ)は、こころの記憶があるのか?
映画のラストのシーン。
喜多嶋先生ことアキが、初めてスクールに訪れたこころに対して、以下のように心の中でつぶやいている。
「大丈夫だから、大人になって、こころ」
このセリフを聞くと、アキには、こころと城であった記憶が残っているようにも感じてしまう。
しかし、小説を読めばわかるが、決して記憶があるわけではない。
アキは、第6感のようなもので、こころに対してそういう言葉をかけてあげたくなったのである。
ここの微妙な感情の変化に関しては、映画だけでは伝わりきらない部分があるため、小説を読んだ方がすっきりとする。
まとめ
喜多嶋先生の正体に関する解説は以上になります。
複数の子どもたちと関係のある謎のフリースクールの先生の正体は「大人になったアキ」だったんですね。
何度も言いますが、喜多嶋先生(アキ)の描写に関しては、小説の方が詳細に書かれているので、気になる方は是非原作をご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。